2011年1月7日金曜日

2011年のマーケティング

2011年、先行きが見えない経済を前にして、マーケターはいかに未来を切り開くべきだろうか?
特に日本国内における環境変化を元に、今年のマーケティングを考えてみたい。

1.消費者の情報発信拡大

Twitter、Facebook、U-stream 等、ソーシャルネットワーキングサービスの普及により、個人の情報発信と個人間のコミュニケーションが急速に拡大した。
i-phone を中心とするスマートフォンの普及により「情報発信を行う場所」の制約も少なくなった。

※ 消費者は自らの判断で製品評価をし、情報発信を行うことが可能となり、マス・マーケティングやイメージ戦略だけで、購買行動に影響を与えることが難しくなる。

2.企業と消費者の関係性の変革

企業の社会的責任(CSR)に対する関心が高まり、企業の社会全体に対する貢献度合いが、ブランド・ロイヤルティに大きな影響を与えるようになった。消費者との対話と、消費者の理解が、企業のブランディング戦略上、重要になる。

※ コーズマーケティング、ソーシャルマーケティングが浸透し、消費者との共働化が進む。

3.グローバル化の推進

国内市場の冷え込みにより、国内企業は国内のみの販売では利益確保が難しくなりつつある。
国内企業の一部は、すでに海外市場に視野を向けており、今後、この流れが加速すると考えられる。

※ グローバル展開を視野に入れた世界基準のマーケティング、グローバルCRMの確立に対するニーズが高まる。

2011年、マーケティングは消費者主導型へ変革されていく。
その中で、製品力、製品の持つバリューは、より重要度を増して行くと考えられる。
マーケティングはよりオーソドックスな、セオリーに則ったものになるだろう。

日本の多くの企業は、マーケティング=プロモーションと捉えている感があるが、2011年のマーケティングは、世界基準化を加速しなければならなくなるのではなかろうか。


新幹線にて、ナチュラルチーズを食べながら。